氷雨水葵

犬鳴村の氷雨水葵のレビュー・感想・評価

犬鳴村(2020年製作の映画)
2.3
2022年リライト124本目

再掲

◆あらすじ
ある日から突如、臨床心理士・森田奏(三吉彩花)の周りで奇妙な出来事が起こり始める。わらべ歌を口ずさみ自殺を図る少女、突然消息を絶った奏の兄弟。

奏はその出来事の背景に、九州屈指の心霊スポット・旧犬鳴トンネルの近くにある''犬鳴村''の存在があることを知る。

真相を確かめるべく、奏は地図から消された犬鳴村に足を踏み入れるが―――。

◆感想
『牛首村』を観たので再鑑賞(『樹海村』は気分が乗れば観ます)。

序盤の犬鳴トンネルシーンからドキドキワクワクさせますが、最後まで観ると「うーん」というなんとも言えない感想しか出てこない(笑)

病院でたまーに出現する男の子の母親が地味に怖かったかも!あと、ラストで犬みたいに目が大きくなる男の子と主人公。『牛首村』を観て改めて思ったけど、上から落ちてきたり、車のフロントガラスにぶつかったり、こういう恐怖演出は嫌いじゃない。思わせぶりなカメラアングルも良き。ただ、やっぱりなにを伝えたくて、どういう恐怖演出にしたかったのかは分からない(笑)ダムに沈んだはずの村なのに、主人公たちは普通にそこにいるし、赤ちゃんを連れてきたかと思ったら急に過去や現代に飛ぶし。今でこそお決まりのパターンだけど、もう少しどうにかならんか!?主人公の系譜を知る演出にしたかったんだと思うけれど、にしても獣姦とはね…(真相はどうか知らんが)。村の全容と村の生き残りがいたことが分かったときはドキッとしました。にしても、途中参加の謎の青年、あれは結局生きてるの死んでるの、どっちなの?獣姦だったってことは、主人公の実の曾祖父ではないと思うのだけれど、過去の人っていう解釈でいいかね?主人公が見た過去の凄惨な記憶だということですかね。いろいろ考えさせるくらいなら、もうちょい辻褄合してくれい。支離滅裂すぎて逆に泣きそう。

てか、トンネル通って逃げるシーン、足がすくむのは分かるが「はよ逃げんかい!」って毎回思う(笑)王道といえばそうですが、犬女のあのスピードなら簡単に逃げれそうだけど。しかも、お兄ちゃん犠牲になってるし。
『呪怨』はJホラーを代表する作品だし、清水崇監督の恐怖演出センスなら観てもいいか、と思ったのですが、どうしてこうなったレベルで面白くないし怖さもない。実在する場所だけに、いろいろ期待していたのですが…。

ホラー苦手な人でも観れる作品。なんなら、その人がビビってる横でツッコミ入れながら笑って観れる作品。

恐怖回避ばーじょんはクソ。
氷雨水葵

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