ともさんfromヒスパニ

犬鳴村のともさんfromヒスパニのネタバレレビュー・内容・結末

犬鳴村(2020年製作の映画)
1.2

このレビューはネタバレを含みます


ホラー映画は大好きなんですけど、基本的に洋画派で。

ホラー好きな人なら分かると思うんですが、ある程度 見慣れてくると最早 何を見ても「 怖い 」とか言う感情は無くなってくるじゃないですか。

耐性が付いてしまうと言うか、ある種 冷めてしまうと言うか。( それでも好きなんですけど )

なので、たまには日本人向けの、本当に身の毛も弥立つような 純粋に怖いホラー映画が観たいなぁと思っていた所にこの作品。



「 犬鳴村 」と言えば、オカルト好きの間では その名を口に出す事すら憚れると有名な都市伝説で、

それをあの「 呪怨 」シリーズの清水崇監督が撮ると聞いた時は「 な、何と言う最恐タッグ…!! 」とゾクゾクしたのを憶えています。



と言う事で久々のジャパニーズホラーをたんと堪能する為、敢えて都心部を離れたちょっと田舎の劇場の、ド深夜のレイトショーの回を選択。

観賞するシチュエーションも大事なので、自己満足ですが毎回そこは拘っていて。

決して多くはないものの、これも話題作とあってレイトショーの割にはお客さんがチラホラ。



いざ観賞。





うーん… 全然怖くない… 。





導入からさくさくと展開が進んでいくのでテンポ感は非常に良く、退屈せずに2時間見られたのですが、肝心のホラー部分がダメダメで。



まず亡霊のCGのクオリティが低いし、死体の特殊造形もぶっちゃけ「 田舎の遊園地のお化け屋敷か? 」ってレベルに感じてしまいました。

それこそ昨今の海外ホラーの特殊造形や特殊メイクなんて あわや本物と見紛うばかりなのに、それに比べてなんだこのオモチャは、、、と。

敢えてチープに作っているのか、予算の問題なのか分からないけど、もう少しリアリティーを出す為に頑張って欲しい。。。



物語中盤、幽霊( ひいおじいちゃん )に映写室に案内されるあたりから完全にギャグだし、


あと過去に見た「 ドント・ブリーズ 」とかでもあったけど、たかが犬にビビり過ぎ。

いや本気の犬も怖いけど。もうその怖さは種類が違う怖さじゃん??

下校中にご近所さんが飼っている犬の前を通るのが怖い小学生じゃん??


クライマックスシーンの、もう幽霊だか ゾンビだか分からない怪物( ひいおばあちゃん )との鬩ぎ合いも、別に怖くもないし、感傷に浸るようなエモさもないし、

これはどう言う感情で観れば良いんだ… 我々はいったい何を見せられているんだ…

と、ただただ無心で眺めるしかありませんでした。



ジャパニーズホラーってこんなんだっけ…??



もっと薄気味悪いのを想像していたんですが、なんか色々と違っていましたね。


このスコアは「 全然面白くなかった! 」と言うよりも、個人的に やっぱりジャパニーズホラーは性に合わないのかもしれない… と思ったが故の。


キャスト的にはお爺ちゃん役の石橋蓮司さんが良い味出していて良きでしたね。ほっこりしてて。





あと内容には直接 関係無いんですが、

久々に本編が始まってから堂々とスマホを弄るバカ( しかも複数名 )に出会してしまったので、

そろそろ上映中にスマホを弄るバカを出禁にするルール作りませんか??



最終的に、令和のこの御時世に 未だにこんなバカ( しかも複数名 )が居るのかと思うと、途端に背筋がゾクゾクするほど怖くなってきました。


「 犬鳴村 」、恐るべし。