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犬鳴村のsingerのレビュー・感想・評価

犬鳴村(2020年製作の映画)
2.5
久々の清水崇監督作でしたね。
「呪怨」、「呪怨2」、「輪廻」以来なので、随分と久々に監督作を観たわけですが、やっぱり過剰の上塗りで、ジリジリと迫ってくるような怖さは無かったです。

昨日、配信ドラマの「呪怨 呪いの家」を観て、かつてのJ-ホラー独特の、敢えて全てを見せない中での恐怖感というのを久々に体験しただけあって、その元祖である清水崇監督の最新作にも興味を持って観たのですが、個人的にはちょっと期待外れだったかなぁと思ってしまいました。

確かにシーンだけを切り取ってみたら、怖い所や、インパクトのあるシーンもあった事はあったんですが、その因縁の元の部分が上手く紐解かれて行かないし、中盤以降もなかなかストーリーに乗り切れなくて、全然怖がらせて貰えなかったような、そんな感じの作品でしたね。

キャストに関しても、「呪怨」の劇場版の1作目に主演していた、奥菜恵が出てたのが懐かしく、相変わらず綺麗だなぁと思ったくらいで、あんまり印象に残るような所も無かったですね。

しかし、この“恐怖の村シリーズ”。
第2弾の製作が決まったようで、わりと好評だったんでしょうね。
ただ、今作をさらに過剰演出したような作品だったら、個人的には嫌だなぁと思ってしまうわけですが、次はもっとストーリーの展開の中に怖さのロジックが仕組まれたような、そんな精神的にゾクゾクさせられるようなホラー映画を作って欲しいなぁと期待しています。

後は余談ですが、今日8月5日は、邦画好きにとって最も熱い日っていう位、注目作が一挙にリリースされるんですよね。
正直言って、“盆と正月が一緒に来る”って言うと言い過ぎかも知れませんが、
“盆と夏祭りと花火大会”が一緒に来たような、それくらい熱い一日。

ということで、本日レンタルが始まる主な作品がこちら。

今回レビューした「犬鳴村」。
綾野剛、松田龍平共演の「影裏」。
永瀬正敏、窪田正孝共演の「ファンシー」。
今泉力哉監督の「his」。
中川龍太郎監督、仲野大賀主演の「静かな雨」。
上田慎太郎監督の「スペシャルアクターズ」。
オダギリジョー監督・脚本の「ある船頭の話」。

全部、観たいなぁと思ってる作品ばかりなので、これからしばらくはドップリと映画を楽しめそうですね。
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