映画太郎

犬鳴村の映画太郎のレビュー・感想・評価

犬鳴村(2020年製作の映画)
2.5
何も期待せずに観たら、期待通りだった。

最後の方の犬のシーンは「オーメン」。オーメンのラストの山犬のシーン意外の何物でもない。当たり前ではあるけど「オーメン」の緊張感には遠く及ばない。

落下シーンは、個人的に「回路」の落下シーンの方が好き。遠目で飛び降りて着地するまでを1カットで見せる客観的なシーンの方がリアルに感じる。

奇跡的に好きなシーンは電話ボックスで一仕事終えた幽霊達が「終わった終わった 帰るベぇ」的に去っていくのが楽しかった。関係ないと思うけど、昔、加工した電話ボックスに本物の金魚と水を満たしたアートが作品があった。
それと最後の最後に一瞬映る歯がカッコ良かった。最近ハリウッドでも狼男系は作られないから、スタイリッシュなモンスター映画として観てみたい気はした。

正直、ストーリーはあまり頭に入ってないけど面白かったイメージはない。

「犬鳴村」の伝説は実話の方がはるかに面白い。今みたいにネットのインフラが発達する以前、90年代あたりから始まって、何があって、どうやって伝説ができあがってきたかと言う実話はホラーではないにしろ実話として面白い。本作はその「犬鳴村伝説」の最新の作り話としての尾ひれのひとつに過ぎない。
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