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火口のふたりのtakeachanceのレビュー・感想・評価

火口のふたり(2019年製作の映画)
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2月11日に行われた「あきた十文字映画祭」にて鑑賞。
2018年12月に試写して、
まだマスコミ試写も行っていない中での上映。
劇場公開は2019年8月下旬を予定しているそうだ。

まず最初に十文字を選んでいただいて本当にうれしい。
ありがとうございます。

とても面白かったが、感想は公開前なので控え目に。

「隠しているものが次第に露わになる」という部分を
最初の場面で「ブックカバー」を使っているのに唸った。
あれは原作にはなかった表現だ。

惜しむらくは、この映画が2012年ではなくて、
2019年の映画だということ。
白石一文の原作『火口のふたり』は2012年に出版。
東日本大震災と原爆事故の翌年に刊行された原作は、
まだ震災や放射能の影響が
生々しく報道されている頃の世論であり、
あの頃の生々しい「終末感」がある時なら、
まだ彼らの行為やその背景がリアルに共感できると思うんだけど。

上映後の舞台挨拶では、主演の瀧内公美さんは、
撮影の川上皓市さんにキレイに撮っていただいたので、
実物より綺麗な私を見て欲しい、と謙遜のコメントをしていた。
一方、撮影の川上皓市さんは、今回は技術うんぬんではなくて、
しっかりと役者の演技を撮るということに力点を置いたと話していた。
この現場の関係性が素敵だなあと思って、
映画の内容よりも強く印象に残っている。

プロデューサーは、今回の映画は終末感が薄れたので
そんなに当たらないでしょうねえ、
みたいなことを冷静に言っていたような…

あと「映画に使う27㎝のタイを用意してこい」
という監督の要望に、秋田県内のスーパーを探し回って、
市場で27㎝のタイに巡り合えた助監督の話を記憶している。