菩薩

火口のふたりの菩薩のレビュー・感想・評価

火口のふたり(2019年製作の映画)
1.5
『海を感じる時』の反省がまるで無い荒井晴彦、とにかくクドイ、心情吐露用の台詞が多い、そしてつまらない(が、これはきっと原作のせいだろう)。食う・寝る・出す(射精、排尿、排便)に特化し、演者は2人で2時間、流石にもたないし、終盤の日本オワタ\(^o^)/のあのくだりは一体…からのあのラストシーンは流石にアホ過ぎる。「相米が惚れ込んだ」なんてあざといキャッチコピーがついた亡者踊りの挿入も、はっきり言って喜ぶの現地の人だけだと思うし、まぁ生と死のつかエロス・タナトス的表現をどうにか挿れたかったんだろうけど、完全に浮いてるだけだし、男か女か分かんないねぇ〜とか言いながら次のシーンで思いっきり女性だって事をバラすの意味不明だし、その前のバスのシーンはもはや語るまでも無く無駄。これまたあざとく震災についての言及、原発事故、集団的自衛権、特定秘密保護法なんてワードが出てくるのも若松プロ臭だろうけど、散々ヤリまくった後に「このままだとこの国は終わる!立ち上がれ諸君!もはや他人事では無いのだ!」なんて拳を上げられても「いや、さっきまでチンコ勃ててた奴がそれ言うか…?」と完全に冷める。そりゃ佑は延々キモいけど瀧内公美はのっけから最高だし、俺も既にSEXの気持ち良さなんて完全に忘れた身として、2兆回くらい「おい佑、変われ」と思いはしたが、わざわざ2人が従兄妹である事→近親相姦に対する背徳感&タブーを侵犯する快感なんてのも観てる側はほとんど感じられないし(ってか本人達が喋りすぎで台無し)、単純にただ裸の男女が組んず解れつしてる様を延々見せられたって、こっちの集中力はもたない。あと佑はニート、瀧内公美は結婚控えたフリーターにしては、金銭的余裕があり過ぎるのもなんかな、ホテルじゃ無いんだよ、寂れた旅館だろこういう時は。瀧内公美が執拗に乳首を攻めてくれるのも序盤だけだし、相手方にザーメンかけんなら、自分のチンポ拭く前に相手のを拭くってのはもはやマナーではないか?とかはどうでもいいけど、えちえちな事以外はどこも褒めるポイントは無いから金払って観るまでも無いと思う。「体の言い分」ねぇ…はいはいって感じ…。国の超重要機密を易々と突破される自衛隊高官のカスさに笑う。
菩薩

菩薩