よし

火口のふたりのよしのレビュー・感想・評価

火口のふたり(2019年製作の映画)
3.0
自分の体の言い分 --- 暗いニュースばかりの崖っ淵な世の中、さらに震災(と噴火)に象徴される地殻変動や天災。その中では夢や理想も変わっていき自分の存在意義も移ろいゆく。会話、会話、セックス、体調不良(?)みたいな感じで進んでいく本作品を形作っているのは原作モノと文学的故か堅苦しくぎこちない言葉回し、とりわけ説明セリフでふたりの過去歴史を描く手法。そこに自衛隊や近親相姦の要素も。それ自体はなんら問題ないのだけど、本作でのそれは個人的に幾分いや多分に堅苦しく感じられてしまった。そして一度そう感じ始めてしまうとハマるのがなかなか難しかった。個人的に去年は『宮本から君へ』がべらぼうに最高すぎたし、『愛がなんだ』も大好きだったので、それらを押さえキネマ旬報ベストテン1位となった本作は、劇場公開時少し気になりつつ見に行かなった者として見れば良かったなと思いながら、改めて気になっていた…が。ただ見ていく内に、ふたりのやり取りとか流れる空気感は自然だなって思えた主演二人芝居の体を張った熱演、とくにやっぱり瀧内公美さんスゴいなと(けど個人的にはやっぱり『宮本から君へ』の蒼井優さんも…)。あと邦画なのにハナからモザイクありきな作り。時折笑っちゃう。天変地異が起きたときに頭でっかちでいたくないから、自分の人生を自分らしく生きて素直になろう。ふたりの世界だったな〜そして、これはものすごい子供が生まれそうだな? 声に柄本明さん。蜷川みほさん、調べたらやはり蜷川家でした。

「なんか負い目」「だって他人事だろ」

直子。中に出してもいい?