どーもキューブ

火口のふたりのどーもキューブのネタバレレビュー・内容・結末

火口のふたり(2019年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

柄本・瀧内の再びやってみれば、、、


原作白石一文。
荒井晴彦監督脚本。


2019年日本映画キネマ旬報アンケート1位、映画芸術第1位。

思わずこの結果に「うそお」と驚く。

その真相を確かめたかった。キネ旬1位なんだあというその1点。

脚本監督は、ロマンポルノ脚本家から数々の映画脚本執筆の荒井晴彦。

本作映画監督3作め。 

処女作「身も心も」鑑賞したが、ほぼ忘れるた。だが自身編集長つとめる「映画芸術」ベストテンでは第1位。これが意味わからなかった。

んで、本作も第1位という事だが、恥ずかしくないのかな。苦労して撮ったから1位あたりまえだろという感じがしてなんかモヤモヤする。公平性に欠けるという意味。

本作新作レンタル鑑賞してみた。



私は2019年同年作品の斉藤久志監督「空の瞳とカタツムリ」の方が断然好きという結果。

これが1位なのかあ?!納得しねえー!

というのが素直なとこ。すいません、監督、ファンの方。

まず。あの音楽がなんか合いませんよね。音楽センスね。

冒頭のクレジット出るまでもなんかねえ。好きになれない。感覚が違う。

あとあのラストもなんだろう?結構衝撃的。なんでよこの感じ、なんか見たことあるバッサリ感。若松孝二的省略!と思ったら、荒井晴彦監督、若松プロ出身だったことをWikiって知る。

音楽も好きになりにくいなあー?!なんだろうあのセンス。だめだなあ。合わない監督なんだよねえ。

ロマンポルノリメイクで例え言うと「ホワイトリリー」的な同位置感覚。

物語はとある短髪柄本佑にふらり女性が訪ねる。ふたりはかつての仲。出会って再びつきあう。それはまるで火口のふたりのような。
そんなスジ。

この火口のふたりは、ふたりは喋る。やる。が基本。だし、もはやそれはリアルという親近感もあるのでしょうが。

そっからの福島なんちゃらや、災害ネタやら、なんちゃら法律がどうので強引に2000年以降に時代とりこみもなんだかなあ。

やるとあれやこれや旦那がかえるまで。が、一緒にまた、、。やって、食べて、近所散歩、災害起こる、あの火口の、、、終了。

火口うんぬんとか、
時事ネタとかもっともっと省いて、
本当に山のふもとの火口の近くでやるとかだったら面白いのにとか見ながら考えた。

最初の写真にそそる導入だったが、その後の連発する絡みからいやらしさから、ただ行為凝視に。要はエロスがなくなっていく。

柄本佑くんは、時になまりがあるのもないのも、なんか理由があるわけでもないし。
怒った、ぶっちゃけると秋田弁になるんだが、。

なんか
だから何
という感じ。

気持ち悪いからやめてと言われているが、何がイヤなのかこちらには判らず伝わらず。

言わんとしてる荒井晴彦の男女はこうだろ!という根底部分はわかる。
が、んーアダルトビデオの方がもっとドラマチックだよなあ。
こちらはものすごい台詞応酬して

あの時なんだ
この時みたいに絡んでとか
ああだった
こうだった
誰がこんな気持ちだったよとか。

本当台詞説明多いという指摘多数ですが、
そこを
リアルに響かせる的ニュアンスやら
なんやら
演技に粘らすとか

は無いんだろうなあ。

というものすごい台詞ラリーが続く。
のだが、なんか全然耳に入ってこない。自分にはあった。

荒井晴彦は監督じゃなく、脚本家でいいんではと思う。わたしが見るかぎりだが。感性は全然あわないという感じ。



さて
荒井晴彦監督、再びやってみれば、

でした。

追伸
このあと石井隆の柄本佑2連続鑑賞。「フィギュアなあなた」を見るが、こちらのほうが数段エロスを感じ面白かった。

追記
本作キネマ旬1位らしいですが、私は26位くらいです。本音。1位じゃないよ、「愛がなんだ」や「宮本から君へ」の方が断然好き。
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