きょう

火口のふたりのきょうのレビュー・感想・評価

火口のふたり(2019年製作の映画)
3.5
こちらの作品、エロス系なだけあって絡みのシーンは過激であります。これでもかこれでもかというほど絡み合うのですから。
しかし、これだけエロスシーンが多くても、変ないやらしさを感じないんです。それは主人公2人の心情なども大きく描かれているから。結婚式を5日後に控えた直子は、この結婚に対して前向きでありながら、心の底では迷っている様子。賢治の帰郷により、自分の本心などを見つめ直せたのではと思います。一方、自分を取り巻いていたものを全て失った賢治も、最初は直子に対して引いていましたが、直子の一言で、直子と過ごした大切な過去を思い出し、こちらも本心を確認できたのではと思います。お互いの気持ちを確認できても、この先は一体どうなるのか?という気持ちにもさせられました。エロスという形でありながらも、2人の関係から大切なメッセージも送られているようなそんなストーリーでした。
後、この作品は食事のシーンが多くて、2人が美味しそうにラーメンを食べたり、賢治が料理の腕をふるい、そのご馳走で和やかな雰囲気で食卓を囲んだり…作品の中の食のシーンはわたしが映画を観る中での楽しみの1つにもなります。
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