火口のふたりの作品情報・感想・評価 - 45ページ目

上映館(15館)

「火口のふたり」に投稿された感想・評価

作品全体を覆う、むっとするような湿気。昭和の文学作品のような郷愁と艶やかさを感じる作品。

結婚式直前に、元彼と再会し昔のように過ごすという非日常。その中で、食べて、眠り、セックスするという日常を過ごしていく二人。
ただただ三大欲求を満たす生活。
普通に考えれば、とんでもない状況だろう。
でもこの五日間で二人は、相手と向き合い、逃げてきた過去と向き合い、そして自分と向き合っていくことになる。ある種諦めてしまっていた自分たちの人生を、前に進める上で二人にとってこの時間はきっと必要なものだった。

本作でのキーワードとなる「身体の言い分」。
もちろん「身体の言い分」だけを聞いていたら、もはや「人間」ではなくなってしまう。
でも「こうあるべき、こう生きていかなきゃいけない。」私たちが生きていく上でそういった指標のようなものにがんじがらめになりすぎていないか。
自分が本能的に求めているもの、動物として生きていると実感できるもの。それがない人生は、どこか空虚なものになってしまうだろう。

けんちゃんと直子はどこまでもズルくて、格好悪い。だけどそれが生身の生き方だ。
終盤の展開には賛否があると思うが、個人的には人生を「ただ好きに過ごしていくこと」の大切さを伝えるためには必要だったのではないかと思う。


片思い、元恋人、結婚相手、不倫など、形に差はあれど、誰しもこういった「代わりがいない相手」はいるだろう。
この二人の行為が正しいとは思わないけれど、究極に「生きる」ことと向き合った作品だと思う。
MiNoRi

MiNoRiの感想・評価

3.6
私にはどうしても
「愛してる」と言い合えない二人が
身体の求めるままに…と
言い訳をしているようにしか感じられなかった。

そこに、必死に隠そうとしている
愛があるようにしか感じられなかった。
tsura

tsuraの感想・評価

3.7
Filmarksのオンライン試写会での鑑賞。

この様な試写会当選するだけでも久々過ぎて舞い上がってしまいましたが(前回は確かN・ケイジ、M・ストリープ主演の「アダプテーション」だったな…)
本作はそんなその舞い上がった私の高揚感をある意味全く別のフィールドへ追いやってしまった。
勿論、不要な情報を取り込んで鑑賞に臨みたくないので本作を鑑賞に至るにあたって私は予告編のみしか見なかった。

で、結論から言うと全く予想を裏切られた。(良い悪いどちらの意味も含め)

良い点。
・柄本佑と瀧内公美の演技は男女のエロスを最大限に表出していた。
・暗くなりがちなストーリーを軽快に綴っていた
・後半の展開はまさか現代社会に災害の刃を突きつけ原発問題、3・11を再考させられた

悪い点
・セックスの描写が思いの外、凡庸(ノーマルセックスばかりだし、彼らの淫らな関係を語るならば、それこそそれこそ淫行を切り取ったアルバムに収められたプレイは劇中で表現されるべきだったと思う)
・二人が互いの感情に素直になれた時のセックスこそ描くべき主眼では?
(それこそが最高の愛の語らいとして描く必要があったのでは)
・もっと暗いドラマが展開されても良かったのでは
(勝手ながら思っていたが故に作風が意外とライトな仕上がりに驚いた)
・男女描き方の違い
(女優は全裸を露呈しても男優側は陰部が映されない。
昨今の観点から言えば、女優だけと言うのことに嫌悪感を感じた。
どうせやるなら二人共見せるか或いはその逆か、または柄本佑側が露呈し、瀧内公美側は見せないとした方がエロスの色味も増すはず)


悪い点をフォーカスしてしまうが、セックスってこんなに淡白でカラダだけの結合だろうかと考えてしまった。

良いセックス、悪いセックス。

勿論、上記の様なそんな定義など無いだろうが、劇中の2人はセックスを楽しんでいるそれも嗜好品のタバコの様に。しかし求め合う二人の熱情を知る行為なだけに多面性は持たせるべきだし、性と愛の温度差はしっかり描くべきだったと思う。(セックスが気持ち良いことは充分伝わった。しかし心が通うその瞬間は希薄であった)
そしてそれこそがAVとは違う”交わり”の表現になるのでは。
どうせ、ここまで描けば自然とR-18なんだ。
もっと二人の関係が独特なんだからそこに語られる2人のカラダの会話にもっと触れたかった。

二人の愛の顛末はある種、破滅的寓話に等しいのだから。

寂しいかな、どこを切り取ってもセックスは一辺倒だった。


そう言えばお気に入りのシーンもあったりする。
作品の中盤で入浴シーンがある。

そこでは男女の価値観を知る機会でもありまた作品の舞台が東北故に地震に関する話が出てくる。
しかし、秋田県はあの地震では大きな被災からは免れたことが
ある種の疎外感を醸成していたと言うその孤独。

これはある種フィクションに走る後半に微妙な温度をもたらすわけだが
観客は二人に近づけるきっかけにもなるし、あの災害についてもう一度考え直させる良いシーンだった。


それに亡者踊りに通づる2人のこの世の彷徨いは物悲しくもあり切なくて良いシーンだった。



大人になると色々感じることも多くなる。

映画だって先々の不安に閉塞するより享楽に耽り、今をしっかり生きれば良いと説いていたりもする。

それらと本能の部分を総括して「カラダの言い分」なんて言葉が交わされるけれど、自分にも問い直したくもなる良い機会を得れる言葉な気がした。

何も山の火口に足を突っ込んで心中しなくても良い。

みんなで自分の、または大切な人の「カラダの言い分」に耳を傾けては如何だろうか。



最後にこのオンライン試写会はすごく映画を語るにも良いきっかけが作れそうだ。

どうせなら大事な人ともう一回見に行ってみようかな、なんて気も出来るきっかけにもなった。

また良いシステムがさらなる輪として広がることを期待して。
美しくなかったんだよな。
なんか、リアルで。
欲求のままに生きる人間ってこんなに醜いのかって怖くなった。
あなたとじゃなきゃ満たされない、
のあなたを見つけたとして、
その人と結婚したとしても、
幸せになれないのかもしれないのなら、
人間どうやったら幸せになれるのかわからなくなりました。
Wednesday

Wednesdayの感想・評価

3.5

仕事終えて、餃子と緑茶割りと一緒に観たことを含めて最高な気分になれた。

評価するのが難しいな。
テーマがどこにあるのかが不思議。
舞台出身としては、二人劇で2時間飽きずに持たせたのがすごいと思う。
セリフが多少気になるけど、2人の演技がとってもよかった。
直子の声のかんじとホクロすごいすき。

総じてわたしはすき。




最初挿れながらちょっとずつベッド行くシーン笑う。
滑稽なもんだなぁー。人のセックスを笑うなだなぁー。
かん

かんの感想・評価

3.3

Filmarksオンライン試写会

直子の媚びていない雰囲気が良い
バイオリンの感じも良い

ストーリーはあまり入り込めなかった
sai

saiの感想・評価

3.1
オンライン試写にて。

演技が本当にリアル。
2人の性描写が続いても
思ったよりいやらしさを感じず。
(映画館の人と見る空間だとドキドキしてたと思う)

最後の展開がストンとタイトルに絡む感じでよかった。
まひコ

まひコの感想・評価

3.4
富士の火口の前でこちらを睨む男女の写真、とても良かった。

世界が終わる前の、どうしようもない男女の、たった2人だけが満足すればいい物語は結構好きなのだけど、この2人にはあまり愛おしさを感じなくて特有の余韻はなかった。
監督の別作品はすごく好きだったりするので、単純に原作が好みじゃないのかもしれない。
全編を通してほぼ主人公の2人しか登場させてなく、2人の世界に引き込ませるその撮り方は好きだった。

柄本佑は当たり前によかったし
女優さんも声が好きだった。
父親役(声出演)がリアル柄本父なのが面白かった。
filmarksさんの試写にて。

人生経験の乏しい今の私ではこの映画を真に理解することはできなかった。
もしかしたら一生理解なんてできないのかも。

不器用で身動きがとれなくなる二人はエロティックなのにどこか美しい。

やっぱり柄本佑はスゲェ俳優だ。
初オンライン試写会。
ありがたや〜🙏
けど忖度なく感想書きますね、

男女の考えの違いが出てきたのが面白かった!
お風呂のシーンのけんちゃんも、ご飯のシーンの直子もわかる。
男と女だからもあるだろうけど、人間の成熟環境によって出てくる答えの違いがどちらからもわかる。そしてその返答に現れる男女の違いが面白かった。
ただ前半は好みじゃなくて退屈なシーンも多かったな、、、