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記憶屋 あなたを忘れないのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

記憶屋 あなたを忘れない(2020年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

織守きょうやの小説『記憶屋』を平川雄一朗監督が映画化したSFドラマ作品である本作は、プロポーズをした翌日から連絡が途絶え、数日後に再会を果たすも自分との記憶だけを失っていた年上の恋人・杏子の記憶喪失の原因を探る為、大学の先輩で弁護士の高原とともに人の記憶を消せると噂される都市伝説的な存在「記憶屋」を探しはじめるも、次第に明らかになっていく事実に直面し葛藤する大学生の遼一の姿を追ったものとなっているのだが、印象としては可もなく不可もなくといったところで、"記憶"というものを題材とした時に一番に頭に浮かぶストーリー展開や登場人物らの心情がそのまま映し出される点は残念としか言いようがないですし、記憶を失った登場人物らが何を原因として記憶屋を頼ったのか幾らでも理由は考えられるとは思うが、どれも似たり寄ったりの事件絡みでエピソードが薄い。そして本作の要である"記憶屋の正体"もわりと早い段階で目星がついてしまいますし、もう少し捻りがあっても良かったのではないでしょうかね。主題歌である中島みゆきの『時代』も作品の内容と赴きが異なりミスマッチに聴こえてしまいましたし、良かった点をあげるならば、芳根京子の演技と美しい広島の景色くらい。暇つぶし程度の視聴が好ましいかと。
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