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AI崩壊のyoukiのレビュー・感想・評価

AI崩壊(2020年製作の映画)
3.2
この作品は、「22年目の告白-私が殺人犯です-」で有名な入江悠が監督のパニック映画。脚本も彼のオリジナル。
AIが生活を支配している近未来の日本で突如AIが暴走し、犯罪者と化した科学者がことの収束に向け奮闘する話。
今現在世界ではとてつもないスピードでAIの研究、実用に向けた努力がされている。その反対側では、沢山の労働者のリストラや機械の誤作動から起こる二次被害など、様々な問題が挙げられる。この映画は、そのAIがもたらす危険性・リスクの部分を終始描いている。
主演は、大沢たかお。

一つだけ心に残ったセリフがあります。

「どれだけAIが進歩しても、人間にしか出来ないことがある。🙇責任を取ることだ。」

かっこよくないですか。凄く説得力があったように思えます。

それはそうとして、この映画の良かったところは初めの部分です。はじめは医療目的でしかなかったAI「のぞみ」が、徐々に成長し、仕舞いには全国民にとって欠かせない生活の一部になりました。そこまでの経緯を伝えるシークエンスが、「レディープレイヤーワン」のようにcgを使い綺麗でした。
AI「のぞみ」の中核エリアみたいなところがあって、そこのセットデザインがセンスあったように思えます。そこだけ見ると、もう完全にsf映画でした。

残念だったのが後半です。🚢船のシーンあたりで正直飽きました。天才科学者の大沢たかおが、この映画の主人公で、事の犯人として、追い回され彼は必死で逃げますが、その逃げるくだりが長くしかも特に話はその間に進展しません。
そして、最後の「のぞみ」を復帰させる部分は意味がわかりませんでした。プロジェクターマッピングで文字写して、鏡使ってカメラに当てて…「何してんの?」って感じになりました。

結論、何があっても人間が勝つ!
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