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AI崩壊のsingerのレビュー・感想・評価

AI崩壊(2020年製作の映画)
2.8
まず、この人工知能の“崩壊”振りが、半端なくヤバくて、
もう国家を揺るがす一大事になってしまうんですが、
そもそも、この程度の事態を想定もせず、対策が無さ過ぎる所には、思わず突っ込みたくもなりましたね。
でも、その点は映画だと言うことで、目を瞑ったとしても、
その解決を巡る物語が、一人の人間を追跡するだけという、
スケールが小ささが気になったし、なんかこの“崩壊”の混乱を静めるのに、全然見合っていないというか、そんなヤキモキが残るストーリーだったのが残念でしたね。

それでも、近未来。
それも、結構近そうな未来の描写は、これからこんな風になってくのかなぁという、想像が出来る感じの雰囲気があったし、その点は見ていて見応えがありましたね。
特に、警察仕様の操作AI、「百眼」なんかは、近い将来、実装されるんじゃないかと思うような感じだったし、現代の顔認証の技術や、防犯カメラによる監視社会の発展形を見るような思いでしたね。

キャストに関しては、正直、あまり見る所が無かったです。
三浦友和と、広瀬アリスの刑事のコンビなんかは、作品の良いスパイスに出来そうな素材だったと思うんですが、ただ単に流されるがままに事件を追っているだけのようで、あまりストーリーの中では映えて無かったし、
玉城ティナや芦名星なんかも、ちょっとお飾り的なポジションになってて、殆ど見せ場が無かったのも残念なトコでした。

ということで、あんまり評価出来るポイントが少ないなぁなんて思いつつも、
131分、結構集中して観れたので、まずまずの作品だったんじゃないかなと思います。
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