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ザ・マミーのshihoのレビュー・感想・評価

ザ・マミー(2017年製作の映画)
2.8
少女が授業を受けていると、銃撃戦が始まる。事件勃発かと思いきやそうじゃない。それが彼女の生きる町の日常なのだ。

少女が学校から家に帰ると、母はいなくなっていた。自分の身にもその『日常のひとコマ』である悲劇が巡ってきた事を、きっとすぐに悟ったのだろう。

身近な人の死がこんなにも近くにある人達がいるという、目を逸らしたくなる現実。

主人公の子供達と同じ年頃の子を持つ親としては、子供達が息をするように死を逃れ日々を生き長らえる姿に胸を痛め、そんな中でも、ごっこ遊びに夢中になれる子供らしさに救われるような気持ちになった。

この作品はホラー映画ではない。
ファンタジー。だけど、現実。その辛すぎる痛みを、むしろこのB級ホラー感が、和らげてくれさえする。

様々な見方があるだろうけれど、どんな作品?と聞かれたら私はこう答える。

これは、娘を残して殺された母が、死んでもなお娘を守ろうとする愛の映画。
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