早紀

108時間の早紀のレビュー・感想・評価

108時間(2018年製作の映画)
2.0
108時間眠らずにいた女性の悲劇を描いた舞台の主人公を演じる為に、演出家の命によって、自身も108時間眠らずに過ごすという危険な役作りをすることになった女性の身に起こるサスペンス。

設定は面白いんですけど、中身は微妙でした。全然怖くないですし。

主人公は眠らずにいることによって、様々な幻覚症状に陥り、役と現実の境目がわからなくなっていき、リンクしていく。仕事の鬼であり、徹底的なリアルを追求した演技を求める演出家の要望に応える為に役作りをしていくわけですけど、もうちょっと何かないのかな、と思いました。

題材は凄く良いのに描き方がぱっとしないというか、惜しい。もっと主人公が精神的に追い込まれたり、追い詰められていく姿をイメージしていましたが、それほどでもないし、幻覚もちょろっと脅かすくらいで何じゃこりゃってレベル笑 それに長い時間眠ってない割には見た目もボロボロになってなくて綺麗なままなのも違和感がありました。

ラストもうーんって感じだし、正直同じ題材で他の人に監督やらせたら面白くなる…かも。
早紀

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