ねこ無双

ディアマンティーノ 未知との遭遇のねこ無双のレビュー・感想・評価

3.8
未体験ゾーンの映画たち2019のラインナップの一つ。

予告編の映像に大爆笑してしまった映画。
本編を見るとそんなに大爆笑とまではいかないけど…極端に評価がわかれる作品のよう。
私は観賞後なんだかハッピーな気分に。不思議ワールドな映画です。
主人公は可愛い黒猫を飼っているんだけど、とにかく他のもふもふのインパクトがありすぎて、黒猫の印象がすっかり薄く感じられてしまった〜。
サッカースタジアムを埋め尽くすもふもふの光景はシュールだし、不思議としあわせな気持ちに包まれて。

ポルトガルの英雄と言われるサッカーの選手、ディアマンティーノ。
彼が試合に集中すると、自分だけに見えるもふもふのイマジネーション世界が広がり、試合中は無敵になれるという特技を持っていた。
それは誰も知らない秘密。
その反面、彼はサッカー一筋で余りにも世間の事に疎かった。
そんな彼が初めて出会う難民問題。
その衝撃を受けて以来、彼から突如イマジネーションが消えてしまう。

カクレクマノミの持つ雌雄同体遺伝子のせいで体が女になったり…
経済危機に瀕したポルトガルのEU離脱を目論んだディアマンティーノ計画やら…
胡散臭いマネーロンダリング捜査やら…
とんでも設定ばかりだけど、これはとってもハートフルな愛に関する物語。

監督がダニエル・シュミットと書かれていて、ええっ?となってしまったけど、スイスの有名監督とはどうやら別人のようです。