toshi

野性の呼び声のtoshiのレビュー・感想・評価

野性の呼び声(2020年製作の映画)
4.0
原作はかなり昔の中編小説だそうで。因みに未読です。
中編小説だからなのか今作も100分と程よい尺に仕上がっております。

暖かいカリフォルニアにて判事である主人の元裕福で元気に暮らす飼い犬のバック。兎に角やんちゃです。設定は19世紀末の様ですが、この頃は犬がソリ犬として高値で売られていたそうで、バックもある日さらわれ高値で売り飛ばされます。バックが売られて辿り着いた場所はカリフォルニアとは違いとても寒いカナダユーコン準州。バックは雪を見るのも初めてでそんな慣れない土地で郵便配達のソリ犬となる・・・。
厳しい環境とソリ犬チームの他の犬たちとも馴染めませんが、心優しいバックの行動に段々と心許し合っていくソリ犬たち。バックもソリ犬の自覚も出始めていくのですが、そんな折人間ジョン・ソートンと出逢いい・・・。

ちょっと調べてみましたけど若干原作と異なる仕上がりになっていましたが中々面白かったです。
またバック達犬をはじめ登場する動物達は全てCGでしたがあまり違和感は無かったです。少しはありましたけどw それは何か・・・。バックの動きというかリアクション。ちょっと人間ぽいんです。犬はそこまで人間の様な動きはしないな~と思いました。でもその動きやリアクションが、逆に可愛く見えたり応援したくなったり、兎に角バックが愛おしくてたまらなくなってきます。今作はリアルよりもこういった演出で良いんだと思いました。

あまり長くはない尺ながら、個人的には今作前半と後半に分かれているというか2本の作品を観ている感じもしました。バックの成長や飼い犬から野生の犬となるというベースはあるのですが、ソリ犬までの内容とソートンに出逢ってからの内容は異なる作品の様にも感じでちょっと得した気分です。

ハリソン・フォード演じるソートン。老いた男とそこに寄り添う犬(バック)何かその姿を見ているだけで優しい気持ちになりました。

【余談】
映画館も人が少ないですね。ショッピングモールも土曜日とは思えない程人が少なかったです。特に小中学生位のお子さんが見当たらない。私は先日ニュースにもなった、同じスポーツジムに通う3人がコロナに感染したあの場所に住んでいるので、他の地域よりも特に外出する人が少ないのかもしれません。
我が社も時差出勤やテレワークが対応方針に設けられ、いよいよ他人事では無くなってきていると実感しています。
toshi

toshi