kyoko

野性の呼び声のkyokoのレビュー・感想・評価

野性の呼び声(2020年製作の映画)
3.0
ジャック・ロンドンの名作。
子どもの頃に読んだ岩波版、大人になってから読んだ新潮版、まだどちらも手元に残してある。

判事の飼い犬として幸せに暮らしていたバックを突如襲った悲劇。人間からの理不尽な暴力に耐えながらやがて犬橇を引くことへのプライドを芽生えさせたバックは犬同士の壮絶な覇権争いを生き抜いていく。ソーントンと出会うまで、バックは何度血だらけになり死にかけたことか。それが彼の野性の血を呼び覚まし、ソーントンへの愛情も相まってバックは逞しく成長していった。

……っていう、物語の骨子となる部分から、ちょこちょこっと摘み食い。浅っっっっ!
動物愛護団体がうるさいから棍棒はほんの数回。でもしっかりトラウマ。
スピッツ以外の犬たちはひと通り紹介されたあとはその他大勢扱い。それぞれしっかりとしたキャラがあるんですがね。

ラストがまたひどい。原作通りにするにはネイティブアメリカンの描き方が難しいのは分かるけどさ。この時代彼らの存在は無視できないよ。
ペローの相方にそれらしき女性を置いてお茶濁したね。

あれは吹き曝しで放置?

CG犬の表情と理解力は犬だけどほぼ人間。かわいいっちゃかわいいので子ども向けファンタジー作品として親子連れでぜひどうぞ。今はそれどころではないかもですが。


なんでキャストにオマールシーがないのさ。
kyoko

kyoko