予告編を見た時はハリソン・フォードと犬の戦いを描いた冒険物語だと思っていましたが、彼は後半部分までメインには出てこなかったです。ずっと話のメインにいたのは犬の方でした。ですが、アクションを含む彼の成長物語としてはけっこう面白かったです。
特に前半に多かった犬が主役のアクションというのがけっこう珍しくて新鮮でした。一番好きだったのは話の中盤くらいにあった主役の犬が走ってある物から逃げるシーンです。撮影がけっこう良かったので迫力を感じましたし、追う側も含めてスピード感に溢れてて、見ててハラハラしました。また、犬なので感情や作戦に説明や読み取れる部分がないのも、逆に何が起こるのかわからなくて楽しかったです。
ですが、ハリソン・フォードと絡んだ後半部分は少し退屈でした。全然アクションも危なくないしストーリーと呼べる感情や周囲の変化もほとんどなかったので見ていて何も感じなかったです。彼が演じたキャラクター自体は前半もちょいちょい出ていて犬とも関わっていましたが、メインになってからは全然興味を持てませんでした。
また、映画全体に言えることですがCGがあからさまでした。たぶん予算が足りなかったのだと思いますが、見た瞬間動物が作り物だってまるわかりだったので映画に集中するまでに時間がかかったと思います。
冒険というほどの大規模な話ではなく、犬が主役でアクション多めのサクセスストーリーみたいな感じです。特別つまらない訳ではないですがわざわざ映画館で見る必要はないと思います。動画配信サービスなどで見るとちょうどいいです。
