ナツミオ

12か月の未来図のナツミオのレビュー・感想・評価

12か月の未来図(2017年製作の映画)
3.8
WOWOW録画鑑賞
フランス版金八先生の悪戦苦闘を描く学園コメディの秀作

原題「Les Grande Espirits」
(偉大な精神)
英題「The Teacher」
2017年仏作品
監督・脚本 オリヴィエ・アヤシュ=ヴィダル
出演 ドゥニ・ポダリディス

パリ市内の名門高校アンリ4世高校でベテラン国語教師を勤める中年のフランソワ。

ひょんなことから、ハニートラップで、パリ近郊の教育崩壊が懸念されるバルバラ中学校へ1年限定で赴任することになる。

この学校は貧しいアフリカ系移民が多く、生徒の名前を覚えるのも一苦労。勉強の意欲も無く諦めた感強い生徒ばかり。
フランソワは、そんな彼ら相手に学ぶことの喜びを知ってもらおうと奮闘する姿を描く。

名門高校から中学校に赴任したフランソワ・フーコーのカルチャー・ショック!
教師達も諦めの色が濃い面々。
そんな彼が、周りの教師を巻き込みながら、生徒たちに対峙する姿、自分も変化して行く姿は感動する。
同僚の女性教師クロエとの連帯感から互いに理解し、心が通じて行く所も良い。
クロエの「問題児から大人が学ぶことも多いのよ」
というセリフはその通り。

問題児セドゥとの関係も変化していき、ラストのセドゥとの会話もほろっとする作品。

監督は2年間にわたり取材し、生徒たちは取材した生徒達。
生徒達も生き生きと演じている。

エンディング曲のメリー・ホプキンスの「悲しき天使」(1968年)は聞き覚えのあるノスタルジックな曲が何故かバッチリ合っていた。

フランソワがクロエに渡したプレゼントの中身が気になる‼️
ナツミオ

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