とらキチ

タンク・ソルジャー 重戦車KV-1のとらキチのレビュー・感想・評価

2.8
WWⅡ中に、ドイツの重戦車に立ち向かった戦車兵たちの実話を基に描く戦争ドラマ。独ソ決戦の鍵を握る攻防戦で、勇敢に戦った兵士たちの姿を映し出す。
おそらく先程鑑賞した「1941 モスクワ攻防戦80年目の真実」から約半年後、ロシアの冬将軍もあって、多少ドイツ軍を押し返した頃の話し。
もうコレはWWⅡ戦車の動いているところを見たい人向けなだけの作品。
の割には、平場のどうでもいいドラマパートが長くてタルい。女性整備兵がヒロインでモテモテなんだけど「えっ!そうかなー?」ってぐらいのオバちゃんでイマイチ設定に説得力が無い。まぁ、戦場補正なのでしょうね。
「T34レジェンド・オブ・ウォー」がいかに優れていたかがよくわかる。例えば「T34」では実際に役者を乗せて操縦させて、小型カメラを駆使してそれを撮っているので、戦車のとても狭い車内の様子がよく伝わってくる。でも今作での戦車車内はおそらくセット。やたらと周囲に空間があって、いくら大型の重戦車KV-1とはいえ、そんなゆとりないでしょう!とツッコミたくなる。ちょっとした船舶ぐらいの余裕がある。肝心の戦車戦でも戦術的な読み合いや位置関係等をうまく見せてくれれば、もっと面白くなったのに…って感じた。基本無双でただ突き進むだけだし。ラスト、テロップ説明に「本当?」って疑ってしまうぐらいな破天荒さ。
でもよくよく調べるとこの2作品、実は共に2018年製作作品で多分半年くらいの違いしか無いのではないか。そんなところも“おそロシア”。
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