磯野マグロ

タンク・ソルジャー 重戦車KV-1の磯野マグロのレビュー・感想・評価

3.0
あの、戦車って、その国の男に似てると思うんです。例えば日本の戦車はこぢんまり。装甲うすくて撃たれ弱い。戦車のシンボル、大砲も細くて短い。
ドイツの戦車は重厚。大砲もおっきくてすごい。でも、いかにも精密兵器って感じの神経質さがある。
アメリカの戦車はバランスいい。M4なんて、背が高くてツルッとしてて、陽気なイメージ。そして、うら若き女子高生が、世界の男たちを取っ替え引っ替え乗りこなすのが、ガルパンの世界……

とまあ、嘘っぱちばかりの妄想なんですが、ソ連の戦車は無骨。T34なんか、余計なものを徹底的に排除した結果として、予期せぬスマートさが現れちゃってるけど、この映画の主役、KV-1はとにかく装甲が厚い「こって牛」。撃たれても撃たれてもビクともしない、ただそれだけ。そもそも駆動系が弱いのであまり動かない笑。そして必殺76.2ミリ砲でタイガー戦車を撃破しまくる(映ってるのは4号戦車ばかりだけど)。
そんなソ連製戦車の魅力がひたすら感じられる、とてもよい映画でした。戦車好きにとっては。
え、ストーリー? 忘れました…
38
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