近年量産されるロシア印のタンクモノ。
例に漏れず、独戦車を次々に粉砕するソ連戦車の無双っぷりを楽しむ類の映画。
大量のイキのいいT-34が画面全体に溢れてるので眼福。
数年前にベトナムから新品同様のT-34がロシアに返還されたので、その影響から銀幕に動き回る実物のt34が拝める昨今のロシア映画は本当に運がいい。
ただ、最後に一番衝撃を受ける展開が、エンドロールの「これは実話である」
実際に十数両の戦車を撃破したkv-1乗りと、女性整備士も実在しているという恐ロシア案件。
独ソ戦はやっぱり狂ってる。
タイトル通り、kv-1(1942型)の重装甲っぷりの安心感が凄い。
あと今作の最大の見どころの一つは、ある事情からメインの戦車兵の面々が、歩兵になることを命じられるんだけども、死刑宣告を受けたように思い詰める面々…
それもそのはず、唯の歩兵部隊ではなく、戦車に騎乗して、戦闘時に降車するタンクデサントの歩兵を命じられたからで、戦車跨上兵の損耗率は、80〜90%でほぼ戦死するか戦闘不能な重症を負うかなので、これはつらい…
独ソ戦の命の軽さみたいな、重苦しい戦場事情も垣間見えて、今作で1番印象に残った場面だった