Anteater

メッセージマンのAnteaterのレビュー・感想・評価

メッセージマン(2018年製作の映画)
3.6
インドネシアのある島の沖合で隠居生活を送る寡黙な主人公・ライアン。
買出しに来ていたある時、仕事が欲しいという少年に荷物運びを頼んだことから徐々に親しくなっていき、彼の家族とも交流をもつように。
孤独だった彼の穏やかな生活が始まると思った矢先、その少年がギャングの車に轢かれ重傷を負ってしまう。
激怒したライアンがその場でギャングたちを皆殺しにしたことで、やっと掴んだ平穏な生活に暗雲が立ち込めて…

こういう口数が少なく影のある主人公めっちゃ好みなんです…
過去になにかあったんだろうなぁ、色々抱えているものがあるんだろうなぁと想像を膨らませるのが好きなんです…(←悪趣味?(笑))
でも今回の主人公はあまりにも情報がなさ過ぎて、あまり想いを馳せられなかったのが残念。
そもそも彼は元々なんだったのかとか、なんで引退したのかとか、途中で出てくるある人やある組織とどんな関係なのかとか、もうちょっと深堀りしてほしかったなぁ。
でも、他の作品では見られないようなグロテスクな方法で制裁を加えたり、スナイパーとの息の合ったコンビネーション技なんかのアクションは見ごたえがあった!
この手の作品はスマートに殺害していくことに重点を置くことが多い中、大柄な彼から繰り出される大振りで重たい技の数々は見ていて快感を覚える。
ちょっと間延びしてるんだよなぁと思う場面もあるけど、寡黙で人に興味がなさそうに見えながらも大事な人のためならどんなことでも厭わない主人公を堪能できるのでOK。
Anteater

Anteater