郵便局長の息子ジェスパー
彼は、生まれた時からなんでも与えられて育ってきたので怠け者になり
郵便局員の研修でも真面目に取り組まなかった。
そんな態度にみかねて父親は、ジェスパーを配達人として離島のスミレンズブルグへ送る。
その島ではクラム族とエリングボー族の2つの民族が敵対しており、争いばかりしている地域だった。
そのせいか街は暗く、覇気がなかった。
そんなスミレンズブルグで手紙の配達ノルマを達成しなければ家に帰れないことになっていた。
しかしこの島の住人は誰も手紙を書かず、このままでは一生島から出れないとジェスパーは嘆いた。
あるときジェスパーは人里離れた島の外れに一軒家があることを知る。
その家にはクロースという名の髭もじゃの老人が住んでいて、彼の家はおもちゃで溢れていた。
クロースは、ジェスパーに気づき近づく、そして偶然ジェスパーが持っていた子供の手紙を見つける。
その手紙を読んだクロースは、半ば強引にジェスパーと子供の家に行き、ジェスパーに家の中に侵入させ、おもちゃを置かせた。
このことがきっかけで、クロースに手紙を送ると、おもちゃがもらえるという噂が数人の子供たちに広まった。
そして子供たちは、手紙を書きジェスパーのところに持ってきた。
ジェスパーは、手紙を持ってきた子供たちを見て配達のノルマを子供たちを使って達成させることを思いつく。
そこでジェスパーは、町中の子供たちに手紙を書けばおもちゃが貰えると言いふらして
町中の子供たちに手紙を書かせた。
そしてジェスパーとクロースの二人は
ジェスパーは、配達ノルマの達成のため
クロースは、家の中に溢れたおもちゃを処分するため
真夜中、子供たちにおもちゃを渡すため町中を走り回るのだ・・・という話
今年のアカデミー賞でネットフリックスの映画が沢山ノミネートされていて
どれも評価が高く どうしても観たくなってネットフリックスを登録
まずはアニメのアカデミー賞と言われるアニー賞で大賞に輝いた「クロース」を鑑賞
サンタクロースの誕生秘話みたいなお話かな。
主人公ジェスパーも怠け者でどうしようもない人間だが
スミレンズブルグの住人全てやさぐれていて善人がいない
サンタクロースであるはずのクロースも聖人というわけではない
そんな中、ジェスパー、サンタクロース、子供たち、それぞれが私利私欲で始めた行動だったが
次第に「欲のない行動」になり人の心を動かしていく
こうして町中の人の心が変わっていき主人公も成長していくという内容
ラストも転結がしっかり描かれていてとてもよく出来た物語だと思いました。
クリスマス映画だとグリンチより遥かにいい出来だったのでクリスマスの時期に全国上映してもらいたかったです。
ネットフリックス加入者だけでテレビモニターで観るのはもったいない作品でした。
