うっちー

スピード・スクワッド ひき逃げ専門捜査班のうっちーのレビュー・感想・評価

3.5
 いつのまにか公開され、ひっそり終わってた感ある作品。面白かったし、キャストが豪華な割になんか日陰感がある。なぜかな。

 ドラマで大活躍のコン・ヒョジンが主演だけど、役柄がなんか主体的でない感じ。彼女のせいというより脚本か。見せ場がないんですよね。最後の対決も、彼女からは脇役的に関わってるだけな感じで。
 なので今作はやはり、初の本格的悪役のチョ・ジョンソクと影のある天才みたいなリュ・ジュンヨルの映画。『ベテラン』のユ・アインのような金持ちの暴君でレーサー(凄い設定)のジョンソクの暴れっぷりとジュンヨルの強かな強さの闘いが見もの。だけど、『ベテラン』のような爽快さはなく、すっきりしない決着の付け方でなんか悲しくなる最後でした。
 ヨム・ジョンアやチョン・へジン(『不汗党』の時みたい)らの女性幹部が活躍する警察など、所々の工夫はあるけど、一番効いてたのが、やはりイ・ソンミン❗️ 出番は少ないが、どんな人物かが、ぱっと見でわかるというリアリティーのある演技だし、なにより美味しい役どころ。この人の演技をもっと観ていたいと思わせる力があるんですね、この人は。席を立つ時に、なんとなく感じた危惧が現実になるのが悲しかったけど。でも、めちゃくちゃいい俳優さんだな。いま一番好きかも。

 なので、俳優さんたちの力でもった感じかな。しかし、最後のカメオ出演の意味は何(ゴウンちゃんだよね?)? なんとなく今後を予想させるラスト。映画ではなくて、ドラマでじっくり見せた方がよい作品なんじゃないかと思いましたが。
うっちー

うっちー