このレビューはネタバレを含みます
普段表に出さない人間の弱さ汚さをドキュメンタリーとドラマ映画のいいとこ取りした監督の達観視オナニー映画。
出てくる登場人物それぞれの悪いところに、過去の自分が同族嫌悪したり、今の自分が偉そうにもっとこう立ち回れよってモヤモヤしたりしながら観ていた。観る人によってどの登場人物に自分を重ねるかは違って、どんな傷を負ってその傷がどんな状態かによってこの映画を面白いと評価するかどうかがはっきり分かれそう。
どの登場人物と自分を重ねるわけでもなく、監督に自分を重ねていた。そうそう、そーすると気持ちいいよね。なるほど、それも気持ちよさそうね。おれこうするのが好きなんだよ。ってお酒飲みながら話したらきっと仲良くなれるんだろな。それとも同族嫌悪で嫌いになるんだろうか。次回作を見て判断しよう。
ブルーレイの特典に監督1人しゃべり1時間収録されてるらしいけど、たぶん映画よりもそっちのほうが楽しめる気がする。
下手なヒット作よりも楽しめた。自力では巡り合えない良い出会いだった記録。