takanoひねもすのたり

spookies(原題)のtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

spookies(原題)(1986年製作の映画)
3.8
「パパー、ママー、僕をおどろかせるつもりなの?いいもん、このプレゼントの箱開けちゃうよ!」
カパッ!
おっさんの生首どーん!
「Happy Birthday!Billy!ゲラゲラゲラ!」

とまあこんな感じで始まる、クリーチャー博覧会みたいなコメディホラー。

10代のパリピ系統の御一行と渋い中年ご一行が古い無人の大邸宅でレッツパーティー。
ところがどっこいそこの地下には花嫁イザベル(フレッシュな状態のまま長年保存)の復活を企む悪魔と契約したクレオンが住んでおり、大邸宅に侵入してきた奴等を犠牲にすればこれは花嫁復活大チャンスとばかりに次々とクリーチャーを召喚して彼等を襲撃してゆくコメディホラー。

始まりはヘンテコな箱からヘンテコなウィジャボードを見つけてしまったことからだった…。

80年代らしいゴム感が満載なクリーチャーの愛おしさといったら!
ウィジャボードババアゾンビから、フック船長みたいな片手をした行動はピーピングトムみたいな奴から、おならをぶりぶり出す泥クリーチャーまで、バリエーションが多くて愉快。

鎌を持った死神クリーチャーは、中の人が黒タイツなのモロに分る…!
おまけに落ちたら爆発する!
死神が何故!爆発!笑

蜘蛛女はエキゾチックな美女から段々とアナログなモーフィングの結果、非常に残念な顔立ちになり、最終的には複眼のクモ顔になるのヘンテコ過ぎて良き!

一方で目が覚めた花嫁イザベルは記憶を失っており、目の前のクレオンのことも分からない。
「どういうこと?私に、子供?」
「ああいるさ、沢山な」
「沢山!?」
(超意訳です)
そりゃびっくりだよwwwwwひとりならまだしも沢山だもんwwwww

それにつけても半魚人の愛らしさ。
映画「CABIN」で、半魚人に拘った彼の気持ちが少し理解出来た気がする。

おならぶりぶりぴーぴーひり出すクリーチャーのアホ愛らしさに笑いが
(そして年代物ワイン勿体ねぇーーーーと思う庶民な自分)

ラストは怒涛のゾンビモッシュからの脱出、そしてマイケル・ジャクソンの「スリラー」的なオチになります。

あ、パリピと中年御一行?
どうなったんだっけかな(すっとぼけ)
楽しき作品でした。