ヘンダーソン

Make Us Dreamのヘンダーソンのレビュー・感想・評価

Make Us Dream(2018年製作の映画)
1.0
リヴァプールという伝統と人気があるクラブチームの絶対的なキャプテンとしてかけられる期待や重圧は如何程のものだろう。特にサッカーがグローバル化が進み、注目度合いが昔と比べて桁違いである現代においては。
自伝など読んで、繊細さが滲み出ているところに魅力を感じたが、この作品を観てもやはりプレッシャーについての語りが多い。

ジェラードのように地元で生まれ、地元のクラブチームで絶対的な主力になり、しかもキャリアをほぼ全てそこで終わらせるなんて奇跡でしかない。
一つのものに人生を捧げる男のストーリーとして感動する。

ただし、純粋にドキュメンタリーの質として考えるとかなり微妙。
リヴァプールがテーマなのかジェラードがテーマなのかわからないような作りで、かつ大事な部分とそうでない部分がごちゃ混ぜ。あまり理解してない人が作ったのではないかと思ってしまうほど。
映像の素材も数ある中から何故これを使うのか理解出来ないようなものを多用していて、見にくいことこの上ない。素人の携帯画像をここまで使う必要性はなんだろう。

何よりワクワクしないのだ。偉大な選手の偉大なる道のりを悲しい物語にするなよ。
大好きで大好きでたまらないスティーヴンジェラードのドキュメンタリー。だからこそガッカリした。