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ラヴィ・ド・ボエームのmimicotのレビュー・感想・評価

ラヴィ・ド・ボエーム(1992年製作の映画)
4.0
貧しい生活を強いられる三人の芸術家の共同生活を、アキ・カウリスマキ監督が撮るとどうしてこんなに切なくも愛すべき作品になるのだろう。
貧困と移民問題と友情と恋。
悲惨な状況にいるのに、どこか可笑しくてクスッと笑える。

貧乏に見えない素敵なマッティ・ペロンパー。ミミに"恋するスープ"を作るシーンが好き。
瞳が"愛しさ"と"哀しみ"を演じます。

画家である監督の奥さまの絵?がいい。ジャン・ピエール・レオが無表情で買い付けに来るのも楽しみのシーンのひとつ。

そして一番好きなのは、三人が恋人を誘ってピクニックに出かけるシーン。柔らかい陽射しを浴びて、静かに自然と戯れ語り合い笑い合う。この幸せが永遠であってほしいと願う心地よいシーンだった。

ラストシーンでは、流れる音楽にドキッとした。今は亡きマッティ・ペロンパーに想いを馳せる..

監督の愛犬ライカへの溢れる愛情にも感動しました。めちゃくちゃ可愛いかった🐕‍🦺♡
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