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ブラック・ミラー: バンダースナッチのDTAKのレビュー・感想・評価

4.0
【<隣の芝生は青く見える>現象がヤバい】

やー年末にとんでもない爆弾が落とされた。


大晦日の夜、出掛けるギリギリまで「観て」しまい、
元旦にもう一度確認のために「プレイ」してしまった。

「映像を見ていると、選択肢が出てきて、
クリックして、選択肢を選ぶと、
それに従ってストーリーが変わっていく」

そう、
ただ「見ている」というコンテンツではなくて、
「プレイしている」という感覚に陥らせる面白さ。


発想としてはゲームブックなんて昔からあるし(よくズルしてクリアしてた笑)
日本ならノベルゲーム(ギャルゲーとか)の文化があるから(セーブ&ロード機能)特に目新しさはないんだけど。

これを映像コンテンツでやろうというから気が狂ってる。
「様々な分岐点」「複数のエンディング」「視聴者に選ばせる」
こんなのが今できるのはNETFLIX以外ないといういうのもあるんだろうね。


単純な分岐系のゲームとはあきらかに違うところがあるのは、
「やっぱり今のナーシ!戻ってやり直そう」ってのができないところ。
選択した結果に責任を持て、というスリリングさに集中力が上がる。

また、1から映像を見直すのではなく、端折った映像で物語が進み、
さらには、ちゃんと「やり直し」した前提のストーリーになってるという、メタな視点がたっぷり。

思わず、「この行動をとらなかったらどうなってるんだろう?」という
「隣の芝生は青く見える」現象がものすごく迫ってくる。

途中から主人公が、我々の選択に対して「直接」反応してくる、という次元を超越した展開も。
だからのめり込み具合が半端ない。

エンディングはいくつかあるんだけど、(いずれも1時間半くらい)
一応すべて網羅したつもり。(5~6つ?)

なかでもN○○○○〇Xネタは声をあげて爆笑した。
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