ノラネコの呑んで観るシネマ

ブラック・ミラー: バンダースナッチのノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

4.3
Netflix。
局面ごとに視聴者の選択でストーリーが変わる、配信作品じゃないと出来ないインタラクティブ映画。
1984年、幾つもの選択によって異なる結末にたどり着く革新的なゲーム、「バンダースナッチ」を開発しているプログラマー少年が主人公。
しかし開発は難航し、精神的に追い込まれた少年は、自分もゲームのキャラクターの様に何者かにコントロールされているのではないかと疑いはじめる。
最初からメタ構造なのを最大限利用して、メタのメタとすることで選択肢を増やしてゆく。
本作はいわば映画とゲームのハイブリッド。
視聴者は幾つもの選択をするのだけど、いったん話が終わっても何度でも戻れるので、最終的に本来のエンディングに辿り着ける様になっている。
もちろん一つ目の終わりに満足して、そこで終わりでも問題ない。
しかし、選ばなかったチョイスでは、どんな話になるんだろう?という興味で止まらなくなり、永遠に終わらないw
物語の展開を予測する面白さではなく、ゲーム同様に選択する面白さ。
これはアイディア次第で色々出来そう。
配信には劇場にはない可能性があるな。
ブログ記事:
http://noraneko22.blog29.fc2.com/blog-entry-1335.html