ガブXスカイウォーカー

ゴールデン・ジョブのガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

ゴールデン・ジョブ(2018年製作の映画)
4.0
製作総指揮:ジャッキー・チェンなので鑑賞(あ、ジャッキーは出演しません)。かなりの製作費をかけられており、ハンガリーやモンテネグロなど世界各国を舞台にド派手なアクションをこれでもかと見せつけてくれる。ハンガリーでは綿密な計画と華麗なテクニックで新薬(実は金塊)を積んだ輸送車を盗み、銃撃戦とカーチェイス。車で路面電車をぶっ倒し、店に突っ込む。日本でも福岡モーターショーで銃撃戦、公道でカーチェイスし店に突っ込む(さすがに日本国外で撮影されているらしい)。さらに倉田保昭まで登場し、その老齢と思えぬアクションに驚かされる。

残念なのは俺にはイーキン・チェン以外の4人の区別がつかないこと。『欲望の街』シリーズのキャストが集結と言うことだが、ジョーダン・チャン、マイケル・ツェー、チン・ガーロウ、ジェリー・ラムは揃って刈上げて中国人顔に黒い服じゃみんな同じに見える。こういうチーム物は髪型、服装、体型などで一目でわかるようにするべき。

それでもドラマは面白い。
マイケル・ツェーが警備会社を解雇されればイーキン・チェンたちも自主退社する。イーキン・チェンが逮捕されれば仲間たちは指折り釈放を待ち続ける。義理の父親エリックツァンはジョーダン・チャンが誤って自分を撃っても一発軽く殴って許す。くー泣ける~。
一見、マイケル・ツェーが金塊に目がくらんで義理の兄弟や父親を裏切ったような印象を受けるが、彼は決して仲間たちを切り捨てる気はなく、みんなで幸せになるために金塊を強奪したことが随所からわかる。やり方が強引すぎて後戻りできなくなり、仲間同士で殺し合う結果になってしまったのだ。イーキン・チェンたちも一度は許そうとする。みんな、仲間いや、家族のことを思っているのだ。くー泣ける~。この世知辛い現在、家族のために命を懸ける男たちの熱く深く重い物語はきっと観客たちの心に響くであろう。
大オマケして4.0。くー泣ける~。