ロックウェルアイズ

アスのロックウェルアイズのネタバレレビュー・内容・結末

アス(2019年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

アデレードは家族で夏休みを過ごすためにカリフォルニアのサンタクルーズの家を訪れる。
しかし、不可解な偶然の重なりから、幼い頃に家族で海辺の遊園地を訪れた際の恐怖体験がフラッシュバックし、不吉な予感がしていた。
そしてその晩、アデレードたちの前に“わたしたち”がやって来た。

NOPE予習2本目。
『ゲット・アウト』レビュー時に“あす”までに観ると言ったのに見れませんでした。
それはさておき…
今作もアメリカの社会問題を自然に入れ込みつつ、ホラー要素は前作よりも増していて良い。
それに前作では中途半端になってた音楽へのこだわりみたいな部分が顕著に、より効果的になっていてその点も良かった。
勿論、前作よりも良くなっている部分はこの他にも幾つかある。
ただ、多分私はジョーダン・ピールの映画が合わない。
結局真剣にやってても茶番劇に見えてしまうし、アメリカンジョークというか、彼の笑いのセンスというか、ちょっと違うなと。
シリアスで通したいならもう少しシリアスを貫いて欲しいし、コメディ入れたいならもっと入れるべきだし、なんかアンバランス。
A級ホラーかと思えば意外と設定はB級だったり、確かに面白いし斬新なんだけど、そういう映画を観た時に感じるような衝撃はあまり感じなかったり。
もう、監督自体がミステリー。
ただ、これは監督と自分の相性が悪いんであって、監督は悪くありませんから(←ちなみに平成14年生まれ)。

わたしたちにそっくりな“わたしたち”も、アデレードの家族だけとかだったら特別感が出て好きだったけど、みんな誰でももう1人自分がいてその自分は地下で…みたいなこと言われるとせっかくの不気味さが半減してしまったな。
あと、他の家族は出会って即惨殺なのに、なんでアデレードの家族だけ猶予与えられるのか。
伏線とか緻密に作る監督だから、何か意味があるのかもしれないけど、私はご都合主義にしか感じなかった。

ただ、何はともあれ役者の演技は前作同様レベルが高い。
今回は2人1役ともあってなかなか見応えがある。
“わたしたち”の、地上の人間とは明らかに違う奇怪な動きの数々。
ホラーとしての見せ方の上手さもまた否定し難い。
前2作を鑑賞し、合わないかもしれないと言うことが分かったけれど、NOPEの期待値は寧ろ上がった。
ということで、明後日までにはNOPEを観たいと思います。
え?NOPE(無理)?