Shin

アスのShinのレビュー・感想・評価

アス(2019年製作の映画)
4.2
「自分たちとそっくりな"わたしたち"がやってくる」まずこのフレーズにとても興味をそそられます。
ドッペルゲンガー現象のように見ると死んでしまうという話も昔からありますし。また自分の考えをすぐに読まれそうだし、相手の目的がわからないとなると、本当に怖いですよね。

あまり詳しく書くと、すぐネタバレするので気を付けます。
ストーリーが難しいところも多少ありますが。冒頭での説明、キャラクターの描写などいくつかヒントが提示されてます。よく見るとポスタービジュアルにも・・

なので鑑賞中はあまり深く考えず、素直に観て、鑑賞後にあれこれ推測することをオススメします。

頻繁に出てくる『エレミヤ書 11章11』は「それゆえ主はこう言われる、見よ、わたしは災いを彼らの上に下す。彼らはそれを免れることはできない~うんたらかんたら 」と記された聖書の一節です。

ホラーとはいえ、コメディの要素もあり、怖かったり、笑えたり、またすぐ怖かったりと忙しいです。(笑)
特にウィンストン・デュークが演じる父ゲイブのキャラクターが面白くて。常に明るくて見ていて楽しいんですよ。

かと思えば、トランプ大統領のメキシコ国境の壁を暗に批判するかのようなパフォーミングアートもあって単なるホラーにとどまりません。

ラストは辻褄があってないようで、あわせることもできるし。あれこれ考えるのも楽しいです。

家族4人が車中にいた際、息子ジェイソンが"アス(ass)"とスラングを使って、両親が何て汚ない言葉を使うんだ!とテンションを上げるシーンが印象的でした。(笑)
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