スリラー → ホラー → からのコメディ。
グロに頼らず、心理的な恐怖をじわじわ盛り上げるのが本当に上手い監督。
人の動き方が怖い。音楽が怖い。
いままで味わったことのない種類の恐怖というか、生理的な気持ち悪さというか、心底ゾーッとする、本物の怖さ。
なのに、なぜかちょいちょい変な演出を入れてくるし、展開が隙だらけ穴だらけなので、だんだん笑えてくる、、
それも含めておもしろい!
後半はだいぶとっ散らかってしまう。
説明や謎解きも、無い方が絶対こわいのに。
整合性や論理性は弱いので突っ込みどころはいくらでもある。
それでも監督の非凡な技量と、観客を楽しませよう、驚かせよう、というエンタメ精神はビシビシと伝わってきた。
荒唐無稽でいいからおもしろいものを見せて欲しい!という、シャマラン監督に対するのと同じような期待感が湧く。