Punisher田中

アスのPunisher田中のレビュー・感想・評価

アス(2019年製作の映画)
3.8
1986年、アデレードは、両親とともに訪れた遊園地で不思議なミラーハウスに迷いこんでしまい、自分と瓜二つの少女を目撃したアデレードは、ショックにより失語症を患ってしまうのだった。
ーーー数十年後。
アデレードは失語症を克服し、夫と2人の子供と共に幸せな日々を過ごしていた。
しかしある夜、アデレードたちが滞在するホリデーハウスに4人の不審者たちが現れた、彼らはオレンジ色のジャンプスーツを身に包んでおり、姿形がアデレードたち一家と瓜二つ。
果たして彼らの目的とは?
そして蘇るアデレードの恐怖、彼女は恐怖を克服できるのか?

前作のゲット・アウトに引き続き、最低で最高な恐怖を届けてくれるジョーダン・ピール監督の新作。
ジョーダン・ピール監督作品って話もとんでもないけど、怖さの度合いやグロの度合いをバランス良くコントロールしているから凄く見易い、今作でそれをより実感できた。
序盤はガチホラー、終盤ではエンタメホラーになっており、緩急のついたユーモアが所々で炸裂していることでかなり楽しめた。
何より家族みんなイケイケなのがビビる、やられる前にやれ。大事。
やはりテンポも良く、不気味な世界観と空気感の創りが上手いので作品に没入することができ、かなり楽しめた。

そして、タイトルからと感じるように、相変わらずアメリカの歩んできた歴史に対する抽象的な描写を織り込んだ細かい演出はさすがとしかいいようがない。
今作はどういった意味のある描写なのかはあまりわからなかったが、これから考察・感想記事に目を通さなきゃだね。