アスの作品情報・感想・評価 - 3ページ目

上映館(11館)

「アス」に投稿された感想・評価

KANAWO

KANAWOの感想・評価

3.8
途中からオチは読めてしまうけど、それでもラストは良かった!

貧富の差やアメリカの格差社会の風刺を孕んでるお話。
ゲットアウトよりもモチーフや隠喩が多かったので、その辺が少しだけ気が散る要素ではあったかも。この辺りは表現が細かくなってくると、アメリカ生活を実際体感してない日本人的にはスッと入ってきにくかった。難しいー

でも序盤でバチボコの見せ場があったりして、展開早くない!?この後どうなるの!?という面白さもあって、すーごく独特の映画の雰囲気で楽しかった!!他にないタイプの映画!
ICI

ICIの感想・評価

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このレビューはネタバレを含みます

貧困の格差の問題とか、色々深いテーマがあるというのはわかってたんだけど、それよりも終始可笑しくて隣の人(知らない人)と体震わせてた。
特に終盤のシーンが可笑し過ぎてヤバかった。(ウサギを貪り食う人とか、ジェットコースターに乗ってる人とか)
とりわけあのバレエのシーンは、個人的にどう見てもオモシロシーンだったのに、特に周りは笑ってなかったからしばらく耐えてたんだけど、隣の人が体震わせ始めたあたりで耐えられなくなってホント辛かった。笑(周りが真剣に観てるから余計に。)
ゲットアウトより笑わせに来てる。
dena017

dena017の感想・評価

4.5
けっこうびっくりすることが多かった!あと、下の世界の男の子、怖い。
観た後で、要所要所の本当の意味がわかって……面白かった!
nishiyan

nishiyanの感想・評価

4.0
2017年公開の「ゲット・アウト」で「わしら差別とかしてへんし、それどころか好きなんやで」とか言うてる白人の白々しさを炙り出しつつ、今でも根強く残る人種差別の本質を斬新な切り口で描いてアカデミー賞脚本賞を受賞した、コメディアン兼俳優でもあるジョーダン・ピール監督の待望の新作や。本作も前作に負けず劣らず、アメリカを支配する富める人々と貧しき虐げられた人々、表向きのまやかしの国の姿と裏のほんまの国の姿という、アメリカの現状を思いっきりえぐっとるわ。

この本作は前作同様監督によるオリジナル脚本やねんけど、前作、本作ともに「社会派作品」と「エンタメ娯楽作品」との両立っぷり相変わらず見事やわ。誰が観てもドラマとしておもろいし、かつ社会的なメッセージも強烈で誰が観ても考えさせられやろ。脚本、ストーリー展開も中々よう出来てるんとちゃう?何も起きてへんのにずっと不穏な雰囲気の序盤、それがちゃんとホラー的な恐怖として回収される中盤、さらにそれらが寓話的に回収される終盤からラストにかけて、どれもこれもちゃんと刺激的かつ映画的な描写になってるわ。

主人公家族の二役の描き分けはめちゃめちゃ恐いし、おもろい。とりわけ奥さん役のルピタ・ニョンゴの演技は凄かったな。特に序盤は彼女の内面的なもんだけで、何も起きてへんとこで不穏な雰囲気を生みださなあかん場面で、説明や無しに内面的な演技だけで伏線を張ってたとこなんかは大したもんや。旦那さん役のウィンストン・デュークもなかなかの好演やったけど、子供役がめちゃめちゃええわ。本作での子供の不気味さって只もんやないわ。子供の中に子供やないもんが入ってるように見せるんて結構難しいんとちゃう?どうやったら恐いんかがよう分かってるわ。

細かいストーリーについてはネタバレになるさかいやめとくけど、アメリカの貧困層がいかに見て見ぬ振りをされたまま今に至っているんか、更に富裕層や中間層による慈善的な活動の「偽善」「白々しさ」を、決して説教臭あれへんおもろいストーリーの中でストレートに曝け出したりもしてる。アメリカが国として内包する欺瞞やアイデンティティへの疑念を問いただす手法が前作同様実に鮮やかやな。ラストのオチかて別に珍しいもんではないけど、現代アメリカ社会への批判がグサッと刺さるさかい、ビビッてしもたわ。

日本にかて格差はあるし、格差はこの先どんどん広がっていくやろ。この映画観て素直に「怖い!」と感じた人は、この資本主義社会で豊かな暮らしを送ってる恵まれてる階層なんかもしれへんな。「格差を自覚してるやつほど見て見ぬ振りしてる」っちゅう恐怖、「どっちの人生もあり得る」っちゅう恐怖、もっと究極には社会の階層がひっくり返されるかもしれへんっちゅう革命への恐怖やな。ラストの「壁」は分断の象徴かいな。ちょっと中途半端なSFみたいな感じもして「んな、アホな」とも思たけど、実際わし等のうのうと笑てる場合やないやろ。最後にダメ押ししてきょんな。

上層、下層に関わらず全ての階層の人間の足元を揺さぶるような映画や。「あなたたちは誰?」「アメリカ人」。きっついな。ゾクゾクすんで。
くみこ

くみこの感想・評価

4.0
映画の最中はただただ怖くて、終わってから解説見れば3倍面白くなる映画。
昼行灯

昼行灯の感想・評価

4.0
平凡な4人家族の前に現れる、見た目は同じだが邪悪な異形感漂うもう一組の自分たち。

ニタニタしながらハサミを振りかざしてくるもう一人の自分と闘うという破天荒な展開。訳の分からぬ緊迫感と、たまに挟まれる黒い笑いが心地好い。

アップテンポなスリラーと思いきや、その地続きで姿を現す壮大な風刺絵。

どんどん観念的になる展開をどこまで受け入れられるかで楽しめるかが左右される。スリラーと思わず、ある種の"絵本"と思って見ることが消化不良を起こさない秘訣と見つけたり。

うまくハマれば、もれなくトラウマがついてくる。
ホラー的な恐怖はいまいちで、残虐すぎて笑っちゃうとこがあるわけでもなく...。ちょこちょこクスッとくる場面はあったものの。最後のギミックを踏まえるとある意味怖くなるか。
解説文読むと、いろいろ散りばめられてるのね。
sato4

sato4の感想・評価

3.8
流石『ゲット・アウト』を作ったジョーダン・ピール監督。アメリカ=格差社会を強烈に皮肉ったスリラー。成る程『Us』って「United states」か。ホームインベージョン物の恐ろしさも有りながら、後味として残るのは強烈な皮肉。ラストのドンデン返しなんてどうでも良くなってしまった。あまり観ていて気持ちの良い作品では無かったが、記憶には残りそう(面白かったかどうかは別にして)。

このレビューはネタバレを含みます

突発的な恐怖や驚き、「次は何が起こるんだろう」と期待させる展開、シリアスな場面でのギャグシーンなど大いに楽しんだ!
主人公を演じたルピタニョンゴさんの演技、地下空間の学校や病棟を思わせる閉塞感や、オープニングのずらっと並ぶうさぎ達など、スラッシャーシーン以外にもゾッとする場面が盛りだくさんなのも良かった。
あと、特に印象に残っているのが音楽。例えば、劇中2回使われる“I Got 5 On It”は、1回目と2回目で曲調も歌詞の捉え方も変わっているのに、両シーンともに場面の雰囲気と観る人の気持ちを盛り上げる要素として機能していて凄かった。
すごーく面白かったけど、後半、中途半端にテザードの正体や、地上と地下の繋がりを説明してしまったがために、辻褄が合わない部分が出てきて、気になってしまったところも…。でも、その思いを忘れさせてくれるほど、オチ(ラストシーン)が秀逸だった。映画のテーマ「私たちは、無意識的に見て見ぬ振りをしているかも」を息子の行動ひとつで表現するなんて!