原恵一はどこへ向かっているのだろう?
実写映画では、大きな課題があるにしろ、なんとなくやりたいことは見えていた。
面白くはないけど、作家性は発揮出来ていた。
クレヨンしんちゃんでは、子供向けアニメの中でその親に向けた物語を展開させ大人でも観れる作品にしていた。
ただこの映画では何がやりたいのかよくわからない。なんだこれ?
ジブリ的な絵は綺麗だし、アニメーションも悪くない。
みんなで初めて晩御飯食べるシーンとかは美しい。
問題の一つはキャラデザがロシア人のイリヤ。
この人の絵は綺麗で嫌いではないが、リアル寄りなのでSFとかには合うと思うのだが、こういう異世界ファンタジーアニメにはちょっと大人過ぎて合わない。
目が独特。
そもそも娘と親の年齢の区別、記号がついていない。
主人公は小学生に見えず、中高生に見える。
逆に母親は中年に見えず若く見える。
親子には見えない…
ちょっとどうかと思う。
冒頭の小学校のシーンとか、小学生に見えないので、若干不気味の谷に落ちたのかと思った。会話含めて
気持ち悪いです。
そして肝心の内容も不思議の国のアリスのオマージュ的な感じだが、これが全然面白くない。
原作未読だが、原作もこんなに酷いのだろうか?
また声優もほぼ全員酷い…
俳優が上手い人が声優も上手いとは限らない、むしろ下手な人の方が多い。
杏に至っては下手過ぎて、勘弁してくれと言いたくなる。
若手では上手いはずの松岡茉優まで、下手。期待していたのでこれはかなり残念。
麻生久美子や市村正親でギリ。
いやむしろギリでダメかな。
主要4人が下手て、中々無いよ!
背景や美術は本当に綺麗なんやけどなあ。
こんな脚本では…
バースデーの意味はあったの?これ
せめて帰ってからお母さんやチイちゃんにお祝いしてもらうとか、成長の姿とかも無いのかな。つまらないので見落としたかな。
ミレイが歌う2曲は素晴らしい。