エクストリームマン

バースデー・ワンダーランドのエクストリームマンのレビュー・感想・評価

1.0
この平板で面白味のないものが何故作られたのか、ということの方が、本編よりも興味深い。神山健治の『ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜』に匹敵(こちらの方がまだ見所があったかもしれない…)する。半ば見えている地雷として踏みに行ったにしろ、ここまでなにもないとは思わなかった。

出てくるキャラクター、ガジェット、物語の展開のどれひとつを取っても惹かれないし、納得もできない。逆に、ここまでの虚無にはそう出会わないので、感動すら覚える。物語が薄味だったりわけわからなくても映像や演出が面白ければそれでいいし、逆に多少映像や演出に難があっても物語や発想が面白ければそれでいいのに、そのどちらもが全編に渡って徹底的に意図的に排除されているレベルで存在していない。画的なつまらなさは『メアリと魔女の花』にも通じる、普通にレイアウトが面白くない、カット割り(割り方、タイミング)が酷いといったものが多くて、才能というよりかは技術が欠けているだけに見える。物語は王道でもなく、王道をうまく捻って外しているでもなく、誰が何をどうしたいのかを作っている側もわかっていないでは?と疑わざるを得ない中途半端を絵に描いたようなもの。ファンタジーでジュブナイルという、個人的に評価が厳しくなりがちなジャンルである、ということを抜きにしても、普通に出来が悪い。このノッペリとして引っかかりがなく、終始「どーでもいい、早く終われ」としか思えないものを作って、製作者たちが何をしたかったのかが本気でわからない。