バルバワ

ONE PIECE STAMPEDEのバルバワのレビュー・感想・評価

ONE PIECE STAMPEDE(2019年製作の映画)
3.5
俺のお盆休みか?欲しかったけど、まるでねぇ!働くぅ!休みの全てをそこ(職場)に置いてきた!!

ありったけの金をかき集めー、映画館に足をー、運ぶのさー!

…はい、というわけで嫁と娘が帰省しているので映画館に足を運びますよ。お盆休みで浮かれポンチなパーリーピーポーを横目に映画を観ますよ。

だって、休みがないんだもん!!←30代の駄々っ子

いやぁ、ルフィは恵まれているよ。

あらすじは海賊王ゴール・D・ロジャーが遺した秘宝をちらつかせ開催された海賊万博。主人公ルフィ率いる麦わら海賊団も万博に参加し、強豪海賊団と宝を奪い合う。しかし、万博開催の真の目的は世界を揺るがす陰謀が潜んでいた!…的な感じです。

まず、私はワンピース直撃世代で定期講読はしてませんが、今物語がどこまで進んでいるのかはユルく把握している感じのファンです。
因みに一番好きなキャラクターは海軍大将の黄猿のおじきで、今作もおじきが出るから観に行った感じは否めません。カッコヨカッター( ´∀`)

だから、小学校の頃からワンピースを楽しんでいる身としては今作は懐かしのキャラクターがたくさん出ていて結構楽しめました。なんか、久しぶりに地元の祭りに行き、暫く会っていない知人を見掛けた感覚に近いですね。


また、長年ワンピースを観ているからこそ「いいなぁ」と思う所もあって、特に海軍中将のスモーカーと麦わら海賊団のサンジが交戦するシーン良い!
ローグタウンで二人が初めて戦った時、サンジはまるで相手にされず「雑魚に用はねぇ」とスモーカーに吐き捨てられていたのに…今作では互角に渡り合うまでになっていてグッと来ましたよ。


ここまで書くと『アベンジャーズ エンドゲーム』的なファンムービーな要素もあり、行き過ぎた個人主義という敵の設定も共通しており、今作はワンピース版エンドゲームのようにも見えますが、個人的には二作は似て非なるもののように感じました。

まず今作はワンピース世界の一部ではなく、あくまでも番外編なのです。
だから今作の映画の結末がワンピース世界に何か影響を及ぼすことはなく、何かが終わることも始まることもないのです。

また、前述した懐かしのキャラクター達も見つける分には楽しいのですが、それ以上のことはありません。
つまりあのキャラクター達は"ファンを楽します"以上の理由がない書き割りの存在というのが、少し残念でした。

最後に敵役について。
今作の敵、ダグラス・バレットは幼少期から周りの大人に裏切られ続けます。やっと彼を受け入れ、目標となっていた海賊王ロジャーもこの世を去り、いよいよ振り上げた拳の下ろす先を見失い、しまいには1人で世界を変えようと思い立つのです。
…敵ながら応援したくなる設定で、彼の魂がどうやって救われるかが物語の鍵となりそうなものですが、明確に彼の魂が救われることはありません。ただルフィに越えられる為の高い壁でしかなく、彼の存在が非常に勿体無くまた、不憫でなりませんでした。

以上が作品世界を決定的に変え、膨大なキャラクターに存在意義を与え、それなりに理のある強大な敵を作り上げ見事に退場させた『アベンジャーズ エンドゲーム』とは違うと感じた理由です。

あと、アニメーション作品としても作りもあまり丁寧と言い難いところがありました。例えば万博を見に来た観客の作画が粗く、一定の動きをくりかえしており、戦闘シーン以外の日常シーンはあんまり観ていて気持ち良くなかったです。
また、原作にある設定がボヤけている部分がありまして、例えばルフィが最終形態を解除したら10分間パワーダウンすることや身長3m超えのキャラクターと身長1,8mのキャラクターが同じサイズ感だったり…要は雑なんですわ。

あと、1人で強くなるダグラスと皆で強くなるルフィという対比も、何故ルフィが1人ではないのかというロジックが薄くて、人望が薄い私としては俄然ダグラスに肩入れしてしまいました。

でも、お祭り映画としてエネルギッシュな一作で夏場観て損はないです。

もーしも、休みがとれーたのならー、なーにも知らない我が娘とー、映画観たーい、いつの日もー、嫁がコワーイ~…

下手な替え歌失礼しました。光の速度で逃げます。