第34回東京国際映画祭にて。
こういうリバイバル上映があるのも映画祭の面白いところ♪
なんとなくしか観たことなかった『家族ゲーム』、なんとなく面白かった印象はあるものの、何が面白かったんだっけ?と思い、スクリーンでじっくり鑑賞。
この映画、なんだか分からないけど、とにかく笑える。笑
低俗でもないし、高尚でもない。
どこか不気味で、なにかおかしい。
でも総じて、面白いだけが残る。
これはひとえに松田優作の演技なのか…はたまた森田監督の手腕なのか…出番は少なくとも異彩を放つ伊丹十三の空気感なのか…
どこか本当にある家族を盗み見ているかのようなその背徳感と、まるで4コマ漫画のような丁寧なフリとオチによる安心感。
どこぞのハリウッド映画のように、「世界よ、これが映画だ」とは言い難いが…笑
これぞ日本映画、これぞ娯楽映画、これぞユーモアだと言わんばかりの傑作なんだろう。
観賞後しばらくは目玉焼き食べたくなくなるんだけどね。