ひろひろ

家族ゲームのひろひろのレビュー・感想・評価

家族ゲーム(1983年製作の映画)
5.0
第34回東京国際映画祭にて。

こういうリバイバル上映があるのも映画祭の面白いところ♪

なんとなくしか観たことなかった『家族ゲーム』、なんとなく面白かった印象はあるものの、何が面白かったんだっけ?と思い、スクリーンでじっくり鑑賞。

この映画、なんだか分からないけど、とにかく笑える。笑

低俗でもないし、高尚でもない。
どこか不気味で、なにかおかしい。
でも総じて、面白いだけが残る。

これはひとえに松田優作の演技なのか…はたまた森田監督の手腕なのか…出番は少なくとも異彩を放つ伊丹十三の空気感なのか…

どこか本当にある家族を盗み見ているかのようなその背徳感と、まるで4コマ漫画のような丁寧なフリとオチによる安心感。

どこぞのハリウッド映画のように、「世界よ、これが映画だ」とは言い難いが…笑
これぞ日本映画、これぞ娯楽映画、これぞユーモアだと言わんばかりの傑作なんだろう。

観賞後しばらくは目玉焼き食べたくなくなるんだけどね。
ひろひろ

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