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家族ゲームのmkのレビュー・感想・評価

家族ゲーム(1983年製作の映画)
3.5
ちょっと気持ち悪い映画。
家庭教師(松田優作)と生徒との距離が近く、序盤は小児性愛を疑うほどに、セクシャルな雰囲気が漂ってて、『テオレマ』を彷彿させる。それに限らず、登場人物全員が独特で、会話も行動もどこかおかしい。全体的に奇妙な映画。この奇妙さがクセになって、引き込まれる。とくに終盤の食卓での松田優作の暴走は良かった。

そういえば、櫻井翔主演の同名ドラマを観たなと思い出したけれど、内容は結構違くて、ドラマと比べると家族の崩壊はまだまだこれから、、という不穏さが漂うラスト。すっきりしない曖昧なラストとか、解釈が難しい(もしかしたら意味なんてないかもしれない伏線など)描写が苦手だから、本作も例にならって好きなタイプの映画ではないが、ずっと気になってたので観て良かった。
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