レネリー

家族ゲームのレネリーのレビュー・感想・評価

家族ゲーム(1983年製作の映画)
4.9
Blu-rayにて鑑賞。

ATG作品の中で最も好きな作品。

静寂な空気感の中、淡々と物語が進むだけでなにかデカイことが起こるわけではないが、ここまでインパクトを与えられる映画は他にない。

個人主義や価値観、偏差値教育、イジメ、核家族化など社会問題を取り入れながらもそれを大々的に描くのではなく、ブラックユーモアあふれるコメディで描くことによって、強いメッセージが画面いっぱいから感じ取れる。

カメラワーク、演出、演技も大変素晴らしいの一言。

今の日本映画のようなクッサい演技ではなく、
非常に自然演技でセリフを噛むシーンやセリフの間合いも全て合格点。
無駄なシーンがなに1つとして存在しない。

松田優作のあの演技、ハマるなぁ。

月に一度は見たくなる最高傑作です。
レネリー

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