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ワイルドツアーのネットのレビュー・感想・評価

ワイルドツアー(2018年製作の映画)
4.0
前半のシナリオ・映像的な無軌道さは大好き。キャノンのカメラもiPhoneのカメラも同じカメラならば、それらによる映像で映画はできる。
恋というフィクショナルな要素が入ると、物語の輪郭が立ち上がる。俳優の身体も自然と硬くなる。ここはどうやって回避すればいいんだろう。それとも、シナリオに縛られた身体になることは狙ったものだったのだろうか。
こうなると、ハマリューの「はらわた理論」が有効になるのかと一瞬思うが、このメソッドは即興ができない。即興という言い方も違う気がするが…

スマホの映像を指でズームしてまた戻して、横になぞって次の映像を見るという、本当になんてことのないシーン。映像に触れられるってこんなにもの凄いことだったのかと気づかされる。触覚。
タケちゃんの最後の出で立ちが超面白い。

トニスコの「デジャヴ」は必修科目であることが、この映画によって明らかになったと思います。
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