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一人の男、私の息子のshuのレビュー・感想・評価

一人の男、私の息子(2017年製作の映画)
3.4
父と息子。
多くは語られないが、恐らくは酒癖の悪さ故に家族に逃げられた父と、ドラァグクイーンとして夜の世界に飛び込んだ息子。
容姿も住む世界も、何から何まで違うような二人だが、映像技師という共通の職についている二人は、やはりどこか通ずるところがあるのだろうか。
異質な存在として、互いを受け容れる親子の在りよう。
父親に反抗し続ける娘の、反発しつつも憎めないキャラクターも良い。
受け入れられたことに安堵したのか、息子のキラキラした笑顔と、父のかみしめるような泣き出しそうな微笑みが味わい深い。
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