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ブラッドショットのmのレビュー・感想・評価

ブラッドショット(2020年製作の映画)
4.7
正直ナメてました、これは思わぬ拾い物!予告も粗筋も一切見ないでおくと物語の予想外の展開と意外な見せ場の多さに新鮮な驚きと興奮を得られます。

日本では緊急事態宣言解除直後に特に宣伝もされずひっそりと劇場公開され7月にはもうレンタル&セルリリース、本国でもちょうどコロナ禍の始まった辺りで公開されたり、とにかく公開タイミングが不遇過ぎた作品。

実際観てみるとこれがかなり面白い。ユニークな物語の展開(予告で大体ネタバラシされてますが)、思ったよりもかなり派手で創意工夫に富んだアクション・シーケンス(中盤のチェイスに女性の格闘やクライマックスの大アクションと活劇成分たっぷりでバラエティに富んでいる)、色彩感覚が優れたヴィジュアル・センス(小麦粉が雪のように舞い散る暗いトンネル内で赤と青の原色鮮やかな光の中で繰り広げられる最初の復讐シーンで目を奪われる)、と見所多々あり。
細かい所の役者の芝居や演出・映像での芝居の見せ方もさり気なく巧くて好印象。

いつも通りと見せてちょっといつもよりも細かい演技をしているヴィンさんや小悪党演技を愉しむガイ・ピアース(もうちょっと仕事選んでも良い気が・・)、不安定な演技で天才エンジニア役を体現しつつ遊ぶラモーン・モリスも良いけど、「ベイビー・ドライバー」でお馴染みのエイザ・ゴンザレスがショートヘアーで美しさと強さを存分に見せつけつつ今までで一番綺麗に撮られていて印象的。

それにしてもこのガイ・ピアース社長の会社、とんでもないブラック企業だな・・
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