「ディストラクション・ベイビーズ」の監督。
喧嘩は嫌いだ。暴力的かつ生産性がない。
頭の悪い人がすることで無意味だと思う。
だからこの作品には殆ど共感できないし、あんな人種は可能ならば自分の近くにいて欲しくない。
恐らく他の方も多くがそう思っているでしょう。
ただ、これは映画でした。
時に現実とは切り離して考えて良いのが映画。
そう考えると話が変わって来ます。
喧嘩は良くないけど宮本はカッコ良かったな。
彼の情熱は間違っていないし、むしろ憧れる。
自分のためじゃない。人のために動いていた。
いや、それ以上にキャストが光っていましたね。
蒼井優さんは平凡な人間を演じるのが上手いし、池松壮亮さんはまさに等身大の宮本でした。
大きな起伏は少ないのですが、キャストの熱量が真っ直ぐに伝わるからずっと観ていられる。
これは監督の力量なのかな。
「ディストラクション・ベイビーズ」もそうでしたが、共感ができなくても演技が好きです。
「みんな敵やと思ったらええやんか。」
