ふたりのまるごと、とか
むき出し、とかを観た。
気づいたら
ずっと拳を握りしめて
映画を観ていた。
そんな経験ははじめてだ。
席から立ち上がる時
膝ががくがくした。
震えるように
泣き出すように
宮本に頑張って欲しかった。
勝ち負けじゃないなんて
綺麗事はいらなくて。
何がなんでも
宮本に勝ってほしかった。
その勝利は何故か
私たちに関係があることだった。
宮本は笑ってた。
救われるとかつながるとかじゃなくて
宮本はただ宮本で。
靖子はただ靖子で。
最高。
芸術ってなに。
生きるってなに。
愛ってなに。
この映画の後で
私たちはまた再び
はじめから考えてゆくことができるよ。
ありがとう宮本。
ありがとう靖子。