Ren

宮本から君へのRenのレビュー・感想・評価

宮本から君へ(2019年製作の映画)
4.2
2019年42本目。

これは喰らった!ガツンと!

Amazon primeで配信中の連ドラ版(最終回ラスト、夜の歩道橋シーンが最高)にもハマったけど、個人的には本作の方が好き。

暑苦しい!むさい!痛々しい!
うるさい!気色悪い!鬱陶しい!
宮本なんて結局ただの自己愛主義者!
そういった批判が噴出するであろうことは覚悟の上で、それでも真っ向から立ち向かおうとする製作陣とそれに応える出演者の、気概を通り越して情念めいたものがスクリーンの向こうからひしひしと伝わってきた。

2時間9分の上映時間。ただ座って観てるだけなのに、物凄いエネルギーを要される映画。

毎日やりたくもない仕事して、休日は適当に酒飲んで酔っ払って。
自分と宮本がかけ離れてるからこそ、本気で生きてる奴のかっこよさを痛いほど浴びせられて、ある種の憧れすら抱いた。

ほんまに歯抜いたんかこいつ?とすら思えるほど気合入ってる池松壮亮は勿論のことながら、何と言ってもヒロイン・靖子を演じた蒼井優が素晴らしすぎる。
上手いことなんて昔から知ってたけど、もはや演技を超越した狂気の領域に突入してて、めちゃくちゃ怖い。カボチャのシーン怖すぎ…。
南キャン山ちゃんはとんでもない女を嫁に迎えてしまったな…。

近頃どの映画観ても"福田雄一作品"的悪ノリ演技で食傷気味だった佐藤二朗も今回は絶妙に良い仕事してるし、コカインでラリってたかラリってなかったかは知らんけどピエール瀧も流石!鬼渋。

本気の金的からの結婚!結婚!結婚!コールや何故か蒼井優が乳首"だけ"出さない全力の濡れ場等、アツいシーンのオンパレード。
中でも夜明けの"踊り場での決闘"シーンの鮮烈な衝撃たるや、今年入ってからだと「エンドゲーム」の"アッセンブル!"級。
「孤狼の血」の真珠のあれに匹敵するほどの描写のアツさに、心と股間が震えた。

明け方の閑静な住宅街や団地で叫んで騒いで喚き散らかしてるのに誰一人出てこない不自然さとか言いたいこともあるし、生理的に受け付けないって人が一定数いるのも十二分に理解できる。
ただ俺は好き!
主題歌も最高!毎日聴いてる。

今年の邦画ベストはこれで決まりかも。
宮本から俺に!めちゃくちゃ喰らった!